意外と知っている人は少ないが、文部科学省の中に「情報ひろば」という展示スペースがある。
平成20年の庁舎移転を機に、文部科学省が旧文部省庁舎を活用して開設した、教育を初めとした今と昔をテーマごとに展示している施設である。入館は無料。
旧文部省庁舎の3階へ
旧文部省庁舎は、虎ノ門駅にほど近い桜田通りに面した重厚な建物である。
正面入口の階段から中に入り、行き先表示に従ってエレベーターで3階へ。
テーマごとに5部屋に仕切られたまず最初は「旧大臣室」。応接セットなどが置かれ、当時の室内が忠実に復元されたこちらの部屋には、初代文部大臣 森 有礼の自筆文書などが展示されている(ここは撮影禁止w)。
続く「教育」の部屋では、わが国の教育政策に関する歴史や教育施設の説明パネルが壁や柱に掲げられているが、昭和40年代を思わせる小学校の教室風のミニシアターでは映像を選んで鑑賞できるようになっている。
机ごとにおかれた各年代の文具はとても懐かしく、最後に展示されている歴代給食のレプリカ等も興味深い。
3部屋目の「スポーツ」では、東京オリンピックの表彰台が再現され、当時の日本代表選手がきていたユニフォームなどがあり、次の「科学技術・学術」では、最先端の技術紹介や潜水艦からの深海映像が流されていて、大人も子供も楽しめる空間になっている。
最後の5部屋目は文化庁の管轄で、世界遺産の出土品や文化建築の模型などが展示されている。
このミュージアムは、旧文部省庁舎の3階にあるが、この建物自体も歴史を感じさせる登録有形文化財である。 せっかくの施設なのに、閑散としていてちょっと入りにくいのだが、まあ、赤れんが棟ほどではない(笑。
教育に関わる人じゃなくても楽しめる、ちょっとなつかしい展示品の数々・・。 平日の昼間に時間があれば、ぜひ一度は訪ねて欲しい、官庁霞ヶ関の隠れスポットである。